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お客様一人ひとりに健康的な生活を〜株式会社アプサライ〜


お客様一人ひとりに健康的な生活を

整体院の経営や健康補助食品の開発など、健康づくりのサポートを軸に様々な事業を展開している「株式会社アプサライ」。お客様に寄り添った提案を信条とされる松多愛社長に、食と健康への想いやビジョンについてお話を伺いました。

代表取締役社長の松多 愛 氏

お客様に寄り添って

まずは、創業の経緯と業務内容について教えてください。

2007年に小松市のアトラスという会社の支店としてアプサライを設立し、2016年に分社化となりました。整体とサプリの販売からスタートし、現在はパーソナルトレーニングジムや玉石ミネラル浴の施設運営などもしています。
社名の「アプサライ」は造語ですが、「アプサラ」は海の泡から生まれたとされるヒンズー教の女神の名前です。「人間は海から生まれた」とも言いますし、弊社が海洋深層水の商品開発に携わっていることもあり、海に関係した言葉を使いたいと思っていたのです。


社名の由来となった「アプサラ」の壁飾り

メインの整体の他、様々な事業を展開されているのはどのような理由からでしょうか。

整体に来られるお客様の大半は、施術で一時的に身体の痛みを緩和されますが、また再発しては通って来られます。それを繰り返すお客様を見るうちに、痛くなる前に身体を整えることを考えるようになりました。身体は自分自身で守っていく部分が大きいので、その方法を伝えていきたいと思っています。弊社では栄養摂取の面からもアドバイスをおこないますが、「こういうものを食べるといい」とお伝えしても、「家族もいるので自分の都合だけで献立は決められない」とおっしゃる方もいます。そんな時はサプリなら必要に応じて個人で摂取できるのでお勧めしています。栄養面のご相談には補助食品のご提案をおこない、トレーニングの後はミネラル浴で体を温めることで巡りをよくして、お肌のメンテナンスにもご対応していく。トータルに身体と心を整えるお手伝いをと考えています。

以前は、レストラン事業も展開されていましたね。

当初から食べることで健康を提供したいという思いがあり、店舗設立を機に営業を始めました。ところが、営業を続けるうちに、ぼんやりとした違和感を抱くようになりました。しばらくは試行錯誤して営業を続けていましたが、違和感は消えませんでした。DNA栄養学や腸栄養学を学んでいくうちに分かってきたのですが、人の身体は一人ひとり違うのに「この成分は美容にいい」として全てのお客様に同じメニューを提供していたこと、これが違和感の正体だったのです。万人に合う食べ物というものはありませんよね。それに気付き、レストランは現在休業しています。最近では無添加無農薬の食材を扱うお店も増えていますが、当店ならではのお客様に寄り添った営業展開ができるようになれば、あらためてチャレンジしたいと思います。

『健康は笑顔』、食の大切さを伝えたい

女性の「美しさ」について、大事だと思われることは何でしょうか。

これは男性についても言えることですが、やはり笑顔ですね。笑顔でいられるのは体調や機嫌が良いということ。家庭でも会社でも、特に女性の笑顔は太陽です。周りを明るくしてくれます。

健康あっての美しさということですね。健康に対するお考えもお聞きしたいです。

人を形づくる全ての根本は口から入れる栄養だと思っています。その想いから、お一人お一人の身体に合った食事をお伝えしています。数として多くのご対応できないですし、事業として利益も追及しなくてはいけない。同じ想いを持っている方が来て下さって、伝わる方が一人ずつでも増えれば嬉しいです。
人は洋服や行動を全て選択しながら生きていきますよね。美味しく満足できて健康になれる食べ物を選択できる、食育的な力になれたらと思います。

美容や健康の手助けとなる食品を提案、販売している

食と健康への想いの深さを感じます。何かきっかけとなることがあったのでしょうか。

若い頃は、私もジャンクフードが大好きでした(笑)。多少、体調が悪くなっても「皆そんなもの」と考えていました。そんな時、25歳で友人に誘われて、興味半分で健康診断を受けたところ、子宮頸がんが見つかったのです。とてもショックを受けましたし、その時は夜が来るのが怖くなりました。暗くなることや眠ることに恐怖を感じていましたね。とにかく不安で、色々な方から話を伺っていた中、現在の夫の父から「病気は自分がつくったものだから、自分で治さないといけない。ちゃんとしたものを食べなさい」と言われたのを機に、食生活を一から見直したのです。
バランスのとれた食事を摂るように心がけ、足りない栄養はサプリで補うという生活を続けたところ、ある朝、それまで悩まされていた不調や体の痛みを感じることなく、快適に起きられたことに気が付いたのです。また、まともな空腹を感じるようにもなりました。更に、身体が変わってきたことで感情の変化もありましたね。風の心地よさ、花や緑の美しさといった自然の美しさに心を留められる、感動を覚えるように変わってきました。

食事が心身の健康を育むということを、ご自身で経験されていらっしゃったのですね。

自分が食事に助けられて生き延びられたことで、使命感のようなものが湧いてきました。この経験から、食事や整体について本格的に勉強するようになり、そこからはインスピレーションの赴くままに手を拡げて(笑)、今に至っています。

前向きな戦略のための話し合いを

そうして事業領域を拡大して個性化されてきたのですね。様々な事業展開をされるにあたり、社員育成にご苦労はされていませんか?

弊社は元々少人数体制で、正社員4名とパート1名で構成されています。みんな大変な勉強家です。整体については当社で学校を運営しており、そこで技術を習得しています。トレーナーは2人、1人はアメリカで資格を取っています。
これまではお客様とのコミュニケーションでは、弊社の場合ですが、男性陣の方が知識はあっても伝えきれていないという場面が多いようでした。そこで、同じテーマを各自の立場から勉強し、その成果を発表する形式で「ミニ勉強会」を開催したところ、回を重ねるうちに少しずつ話すことが上手くなってきました。その結果、少しずつ社員同士の連携が生まれ、お客様の状態に応じてトレーナーから整体、逆に整体からトレーナーに繋げられるようになり、情報交換や相談などを自然と行えるようになってきました。一人のお客様を会社全体でトータルサポート出来ることが増えて嬉しく思っています。

トレーニング設備の並ぶジムスペース

お客様にとってもトータルでサポートしていただけるのは有難いですね。

個人で対応すると、人間として合う・合わないといった感情が出てしまうことがあると思います。他のチームから「あのお客様はこういう対応がいいよ」「こんな話題だと話しやすいらしいよ」といった情報を共有することで、コミュニケーションがスムーズになります。今はその兆しが見えてきて、理想に近づいてきていると感じます。

経営にあたって特に大事にされていることなどはありますか?

売り上げというのは、お客様からの感謝のバロメーターだと思っています。お客様が笑顔になるお手伝いをしたい、お客様の「ありがとう」が自然と利益に繋がるものと思います。あとは、自分はインスピレーションで動いてしまうところがあるので、突っ走りすぎないように少し考えて行動するように気を付けています。
また、社員には、なるべくいい気分でお客様への施術ができるようにと考えています。有難いことにコロナ禍の中でもニコニコお客様を迎えてくれていました。気分というのは相手に伝わりますからね。


整体の施術ルームは完全個室になっている

社員さんのメンタルケアにもポジティブに取り組まれておられるのですね。

実は社員のDNA解析を行ったのですが、ほぼ全員スパルタ耐性の値が低めということが分かりました。それで接し方をあらためて、それまでより積極的に褒めるようにしています。自分の頭に血が上りそうな時でも頭ごなしにならないよう、まずは相手の話を聞くように心がけていますね。聞けば行動に理由があったことも分かり、話し合うことでお互いに納得のうえで和解して終わることができます。
ただ、やはり「食」に関することでは怒ります。社員が私の前でカップラーメンなど食べようものなら(笑)それは強く怒りますね。今では社内の昼食には、皆お弁当を持ってきています。自宅の食事までどうかは分かりませんけれど(笑)。

「好きなものを食べたい!」と思うような時はどのようにされていますか?

自分自身については、DNAや腸内フローラの解析、医師の検査などからアレルギーなども含めて何が自分にとってよくないものか分かっているのですが、ダメと思っていても食べたくなることはありますね。そういう時はバランスを取ってカバーするものを組み合わせて食べるようにしています。


笑顔でインタビューに応じる松多社長

最後に、これからのビジョンを教えていただけますか?

社内的には、今後ミーティングの形を目的に合わせて変えることを考えています。数字以外の、ミーティングで決めた戦略や勉強会の計画などに使いたいですね。売り上げはお客様次第ということもありますし、売り上げについて深刻に話すくらいならワクワクする勉強会を作っていく。これからは、そんな風にシフトチェンジしていきたいです。
事業としては、やはり個に合わせた食事の提供ですね。お客様が「何か身体がしんどい」と来られた時に「任せて!」「元気にしてあげる!」と言えるお店ができたらと思います。あと、以前から農園で食材を一から育てたい気持ちがあります。みんなで『アプサライ農園』を作り上げて、収穫したものをお店に食べに来てくれた方に提供したいと考えています。
これからもお客様にとって本当に必要なものを個々にご提案することで、健康的な生活をトータルサポートしていきたいですね。

 

株式会社アプサライ
住 所:石川県野々市市御経塚3-278
電 話:076−213-5544
FAX:076−213-5545
URL:http://www.apsalai.net/index.html
設 立:2007年1月
社員数:5名

事業内容
波動整体院の経営及び運営、DNA解析及びセミナーの運営
健康補助食品の開発・販売
トレーニングジムの運営
「玉石ミネラル浴」施設の運営、販売