コラム

伝えたい、能登に生きる名人の想い 〜ノトアリテ〜


能登半島地震から半年がたちました。復興に向けて少しずつ歩み始める能登を応援する冊子があります。
2024年3月にNPO法人共存の森ネットワークが発行した能登復興支援冊子『ノトアリテ』です。

内容は、能登の高校生が「名人(輪島塗、珠洲焼、提灯作りほか)」へ聞き書きしたもの。
能登の里山里海に生きる人々の想いと、能登にまつわるコラム・エッセイ、美しい能登の写真などを掲載しています。

聞き手となった高校生の素直さに呼応するような、名人たちの優しい語り。
その中にはものづくりに対する情熱や誇りを持った生き方が感じられます。
方言混じりの口調そのままだからこそ、一人ひとりの言葉が素朴ながら心に染みます。

この半年間、地震の被害の大きさを見るたびに、何もできない自分をもどかしく思われた方もいるかもしれません。
それでも、復旧作業に直接関わることはできなくても、能登に想いを寄せることはできるはず。
地震の直前まで能登で営まれてきた暮らし、代々受け継がれてきた文化。
それらをまずは知り、そして伝えていくことが大切ではないでしょうか。

冊子『ノトアリテ』は特設サイトから寄付をされた方へ送られるもので、現在配布終了となっておりますが、私設図書館「コトノハ」でご覧いただくことができます。
貸し出しも可能です。

●ノトアリテ特設サイト
https://notoarite.studio.site

●Community&Library コトノハ
(石川県金沢市石引2-7-8)
https://kotonoha-library.com

『ノトアリテ』はA5サイズ、80ページ。
2012年〜2022年に行われた取材記事を再編集したものです。冊子内のQRコードから全文を読むことができます。
一日も早い能登の復興を願って。