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誰もが楽しく生きられる社会を目指して 〜株式会社サンクスUP〜


誰もが楽しく生きられる社会を目指して

「働くをゲーム化する」をミッションとして掲げる株式会社サンクスUP。昨今注目を集めている「チームビルディング」「評価制度」「人材研修」に、ITツールやゲーム思考を掛け合わせた独自の事業サービスを展開しています。今回は代表取締役CEOの松山将三郎氏にお話を伺いました。


代表取締役CEOの松山将三郎氏

働くをゲーム化する

まずは創業の経緯を教えて頂けますか。
実は私、2回リストラされたことがあるんです。2回目のリストラ時には上司と馬が合わなくて少し揉めてしまいました。結果として退職することとなり、最後のボーナスについても「評価をしたけれど0円だ」と言われました。つくづく集団組織に向かない人間だったんだなと思います。そんなこともあって、「評価」という制度やあり方に問題点を感じていました。だからこそ、「誰もが楽しく、幸せになれる社会をつくりたい」そして「減点ではなく、加点の評価で働く人の人生を応援したい」という想いで創業しました。

そこで人が輝ける評価制度をサービスにしようと考えたんですね。
事業内容としては、中小企業のための「会社のみんなが仲良くなれる人事評価制度」の導入とサポートをしています。そのために、研修・システム・評価を掛け合わせた、社員みんなを巻き込んでゲーム感覚で楽しめる「サンクスUP!」という人事評価サービスを開発しました。それらをITツールの導入やDXを活用することでより効果的に浸透させることが出来ます。
研修サービスの内容としては、以下の通りです。
①未来に起こる素敵なニュースを想像して1枚の新聞に描く未来編集会議を実施します。経営理念やビジョンの共有、今やることとこれからやることの見える化を行います。
②その未来を実現していくために、「姿勢」「能力」「成果」の3つの観点から理想の社員像を明確化し、会社の評価基準をみんなで決めます。
③キャリアマップを部署ごとに設定し、これから一人ひとりが何にチャレンジしていくか、そのチャレンジがどう評価されていくかをみんなで明らかにします。
④マンダラチャート®を使ってミッションを細分化することでビジョンに向かって多面的に行動したくなるように宣言します。さらにその宣言に対してお互いに仲間を応援する行動も宣言します。
これがサンクスUPの研修内容の根幹です。経営者が独自に決めた人事評価やビジョンではなく、みんなで決めたものなので、社員さんにとっても納得感が高いんです。
人を評価したり、評価されたりすることって結構ハードルが高いですよね。だからこそ「楽しい人事評価」にしたかったのです。そこで効いてくるのが「ゲーム」という考え方です。

「働くをゲーム化する」がミッションとおっしゃっていますが、それはどういうことでしょうか?
ゲームは自主的に遊び、目標を達成する。そしてそれは何度でも失敗して、挑戦できます。どうして皆さん、ゲームだとそんなにチャレンジするんでしょうか? 考えてみれば、ゲームって短期間に覚えることが沢山ありますし、高度なアクションを要求されるじゃないですか。それでも何度失敗しても挑戦したくなりますよね。その仕組みを会社に導入すれば、会社はそれぞれの持ち味を活かして活躍できるステージになり、その活躍が会社や社会への貢献に繋がると思うんです。
それが基になって、マイナスの評価は無くし、プラスの評価しかしない、みんなが良い関係を築き、納得しながら人事評価ができる「サンクスUP!」を開発しました。そしてこの納得できる人事評価が機能するとチームビルディングが加速度的に向上します。


システムを解説した書籍はAmazon「人事・労務管理」カテゴリでランキング1位を取得

 

職場は一人ひとりが輝けるステージ

チームビルディングを課題に抱える企業も多いと思います。なぜ人事評価がそのカギになるのでしょうか?
悪いところを探し合うよりも、良いところを見つけ合うことが、チームビルディングとして効果的です。そして生産性を高めるためにも心理的安全性が重要であることはGoogle社の発表などで証明されつつあります。
一人ひとりが会社から求められていることと、自分の発揮できる能力を把握することが大切なんです。そこに安心してチャレンジできるゲームのような場があれば、経営者、社員さんも含めて互いに応援できる関係性を築くことができるはずです。
働くことって人生の一部だと思うんです。そのステージが会社。一人ひとりがそれぞれの人生の主人公なんです。そのストーリーの中で輝きを増すために仕事があると思います。だから、仕事の中で自分の強みや役割を明確化することが大切なのです。

働く人の人生を応援するのがサンクスUPの役割なんですね。最後にこれからのビジョンを教えて頂けますか?
「サンクスUP!」のシステムをさらにデジタル化していくことで、社員の幸福度と生産性を体系的に向上させていきたいです。今の時代はデジタル化が進み、チャットGPT等のAIが発達してきました。当社は、ITツールを扱うことに強みを持っています。それらをいかにうまく使うかが生産性を上げていくカギになると思います。
それから「マンダラチャート®」という手法と「OKR(※解説はこちら)」という評価方法を組み合わせた新しいサービスを展開していきます。そして、「働くをゲーム化する」ことで誰もが楽しく生きられる社会に貢献できればと思いながら、色んなチャレンジを続けていきたいです。

株式会社サンクスUP
住 所:東京都中央区八重洲2-8-7 DAIAGONAL RUN TOKYO
電 話:03-5637-8027(マンダラチャート協会内)
URL:https://39s-up.com
設 立:2021年9月1日
事業内容
チームビルディング研修と評価制度構築
IT導入・DX定着組織づくり

 

 


 

新しい目標設定マネジメント手法「マンダラ×OKR」!

昨今の人事評価制度において、「目標を設定したけれど、進捗管理がうまくいかない。」「数値目標=評価なので、ノルマがクリアできないと評価が下がる。」という声が巷に溢れています。そこで、株式会社サンクスUPは、働く=辛いではなく、働く=楽しい!を実現するために「働くみんなのワクワクが走り出す」新しい目標設定マネジメント手法としてマンダラ×OKRを開発しました。

マンダラって何?OKRって何?

マンダラ×OKRとはその名の通り、目標設定のための「マンダラチャート®」と目標管理のための「OKR」を掛け合わせて作られた人材育成のための新しい目標設定マネジメント手法です。
マンダラチャート®とは曼荼羅模様のようなマス目を作り、そのマス目一つひとつにアイデアや目標を書き込むことで各項目についての整理や拡大などを図り、思考を深めるワークフレームです。

1979年に松村寧雄が開発した思考の目標設定法

そしてOKRとは目標(Object)と主要な成果(Key Result)の意味です。企業をベースに考えると、何のために事業を行っているのか? という「理念」を設定し、その理念を実現するための「数値目標」を掲げるという順番が大事だと当社は考えています。なぜなら、「成果=数値目標」を達成することを第一に考えると、数字をつくるためなら手段を選ばない状態に陥ってしまう危険性があるからです。そのため、OKRでは達成率は60%でクリアとし、チャレンジの過程を認め合います。例えば、毎週月曜日に目標をたてて、金曜日に成果とチャレンジしたプロセスを褒め称え承認する。このサイクルで成果を積み重ね続け、理念の実現に近づけていきます。
この2つの手法を掛け合わせたものが「マンダラ×OKR」というサービスです。


「マンダラ×OKR」を導入することで様々なメリットを得ることができる

働くみんなのワクワクが走り出す


マンダラ×OKRには4つの特徴と流れがあります。

①目的と情報の共有
マンダラチャート®を使って目的と情報を整理し、OKRで目標を設定しみんなで共有します。
②情報と目標 ~OKRで連携~
経営理念などの目的を基に、なりたい姿=定性目標(Objective)と、そのために必要な数値的目標=定量目標(KeyResult)を設定し、目標に向かう行動になっているかを確認します。
③実践 ~年間計画と1週間の振り返り~
短期ではなく、長期で年間計画を立てます。進捗状況が分かりやすいように、週に1度振り返りをして確認していきます。
④成果 ~軌道修正~
振り返りの際にはチーム内でポジティブな表現を使ってお互いにフィードバックをします。そうすることでお互いに助け合い、発展する「心理的安全性」が確保された環境を作ることが出来ます。その上で行動の見直しと改善とお互いにサポートすることで、目標の達成に近づきます。

これらを回すことで、持続可能な人材育成、企業成長システムとして運用していくことが出来ます。回すということは「ゲーム」のように何度でもチャレンジできるということです。この考え方が広がることで会社が目指すものと、自分が求められるスキルを磨くことが出来ます。そして「働くみんなのワクワクが走り出す」誰もが楽しく生きられる社会が実現すると信じています。

※「マンダラチャート®」は一般社団法人マンダラチャート協会の登録商標です。