コラム

今だから考えたい、データ保全のあり方 ~印刷物が果たす重要な役割~


2024年元日に発生した能登半島地震。被害の大きさを目の当たりにし、改めて日頃の備えを見直さなければと考えた方も多いのではないでしょうか。
今回は、情報を扱う企業として、災害時のデータ保全について考えてみました。デジタル全盛の時代でも印刷物が果たす重要な役割をご紹介します。

1.アクセスの確実性
災害時の初期段階、電源がない、ネットが繋がらない…そんな状況でも、紙の文書なら容易に情報を確認できます。
重要な連絡先、顧客リスト、緊急時の対応マニュアルなど、事業継続に不可欠な情報は印刷物として残しておくと安心です。
災害時にも動じることなく、スムーズな意思決定と行動が可能になります。

2.リスクの分散
デジタルデータのバックアップは現代ビジネスの基本ですが、デバイスの故障やデータ破損などのリスクは常につきまといます。
さらに、時代によって使用できるデバイスが変わったり、サービス自体が終了することでデータにアクセスできなくなったりすることも考えられます。
リスク分散の観点からも、印刷物による情報の保持は非常に効果的です。デジタルデータが失われた場合でも、印刷物から情報を復元することができます。

3.セキュリティ対策
デジタルデータのセキュリティ対策が必須とされる中、印刷物として保存することも有効です。
物理的なセキュリティ対策を施した場所に保管することで、災害だけでなくハッキングのリスクから遠ざけることができます。
デジタルデータと印刷物の両方で情報を保持することは、事業継続計画(BCP)の観点からも、重要な取り組みと言えるでしょう。

災害や時代の変化に強い組織を作るためには、デジタルとアナログのそれぞれの観点からデータ保全に取り組み、ビジネスの安全と継続性を確保しましょう。