コラム

Community&Library コトノハ 開館しました!


本と対話を通じて みんなでつくる みんなの場所
2022年11月19日、「Community&Libraryコトノハ」が開館しました。コトノハは地域ににぎわいとふれあいを生み出すことを目的とした栄光プリントの新事業で、一箱本棚オーナー制度を利用した私設図書館です。館内の120の本棚を月額で貸し出し、その一箱一箱に本棚オーナーの個性あふれる蔵書や作品などが並びます。本を借りたい利用者は初回登録料を支払い、その後は無料で借りられます。本棚オーナーと利用者が本を通じてコミュニケーションを図ることができるのが、最大の魅力です。この場所で本を通じてたくさんの言葉や人、価値観に出会い、そのふれあいを楽しんでほしいという想いから「Community&Library コトノハ」と名付けました。

コロナ禍で見えてきた、 これからの地域コミュニティ
時代の流れや新型コロナウイルスの影響もあり、地域経済が停滞するばかりでなく、地域交流の場も失われつつあります。当社代表の出村が青春時代を過ごした石引商店街も、いつの間にかシャッターの数が増えていました。地域に活かされている中小企業として、これからの地域コミュニティに対して何か貢献できることはないかと思案していた時に出会ったのが「おんせん図書館みかん」でした。山代温泉街にあるこの私設図書館で、地域のふれあいとにぎわいが自然発生的に起きていることに、大きな感銘を受けたのです。栄光プリントはこれまで本づくりの業務を通して、たくさんの笑顔やふれあいが生まれる瞬間に立ち会ってきました。自社の強みの一つである「印刷」や「出版」を活かして、図書館という事業形態がこれからの地域コミュニティのプラットフォームになれると確信し、新事業としての取り組みを決めました。

地域に開かれた場を目指す
コトノハは「本と対話を通じて みんなでつくる みんなの場所」をコンセプトとしています。行政だけに頼ることなく市民自治の機会を活かしながら、自分たちの住む街を自分たちで良くしていきたい。そんな想いから生まれました。この事業を始めるにあたり、出来るだけ地域の人たちを巻き込むこと、多くの方にとって開かれた場所となることを目指し、クラウドファンディングを通じて開館資金の一部をご支援いただきました。目標金額120万円のところ、応募期間2か月で166万円、111人のご支援をいただくことができました。また、本棚づくりや壁の漆喰塗りなどを町の皆さんや支援者の方に呼び掛けて共同作業で行いました。こちらにも2日間で延べ33名の方に参加いただきました。現在120の棚のうち40棚程度のご利用があり、本棚オーナー同士の交流も始まっています。これからも地域と共にある中小企業として、石引地区に本と対話を通じた「にぎわい」と「ふれあい」を生み出すことで、コトノハから笑顔が広がっていくことを願っています。

 


本を通じてたくさんの言葉や人 価値観に出会ってほしい。
ふれあいを楽しんでほしい。
コトノハは、そんな想いをもって開館されたコミュニティスペースであり図書館です。
https://kotonoha-library.com