お客様にベストのご提案を
コミュニケーションアプリ「LINE」を主軸に様々なデジタルマーケティング事業を展開する株式会社りんく。今後ますます需要が高まっていくデジタル時代のビジネスは、業界を問わず様々なシーンで注目を浴びています。今回は代表取締役の小田柿陽介氏にお話を伺いました。
インタビューにお答えいただいた小田柿陽介氏
ユーザーからの起業
創立は2015年と伺っています。どのようなきっかけがあって会社を立ち上げられたのでしょうか。
当時はイベント会社を経営しており、スタッフ間での連絡ツールとしてLINEを利用していました。その頃はまだあまり普及していなかったのですが、その利便性から周囲にも使用を勧めていたんです。その後、お店などがLINEを通じてクーポン券などを発行していることを知り、その将来性から「これはビジネスとして仕掛ける側にまわりたい」と考えたのが最初でしょうか。
それから7年が経ち、現在では北信越で初のLINE正規代理店として様々な事業を展開されています。ここに至るまでには相当なご苦労があったのではないでしょうか。
まずは代理店になるまでが大変でした(笑)。そのための試験もあるのですが、他社は全て業界大手の企業さんばかりで、私たちには何の実績も経験もありません。それでも面接の際、情熱を伝えることでなんとか試用期間を与えてもらい、見返りも約束されない中、とにかく営業活動を行いました。そこで多少なりとも結果を出したことで、ようやく試験を受けることが出来ました。
実際に事業をスタートされた後はいかがだったのでしょうか。
当時若年層にはLINEが広まりつつありましたが、認知度としてはまだ浅い状況でした。企業様にはLINEを通じての広告・告知活動をお願いするわけですが、営業もいわゆる飛び込みばかりで、最初の1年半ほどは経営も成り立たず、金融機関の信用をいただくのも大変でした。ただそういった苦労の甲斐あって徐々に県内の企業からお取引をいただくようになり、その後は順調に推移してきたかと思います。現在では民間のみならず、石川県やその他公共施設さんからもご依頼をいただくようになりました。
社内にはLINEのキャラクターグッズが並ぶ
SNSビジネスの魅力
現在、LINEのユーザー数は国内で9200万人を超えました。(2022年11月時点)すでにインフラとしても認識されていますが、このような多くの利用者を持つSNSビジネスの強みはどういったところにあるのでしょうか。
SNSにも様々な種類がありますが、スマートフォンでLINEのみをご利用になっている方が約40%と、シェア率が圧倒的に高いことが挙げられます。操作も視覚的で分かりやすく、多くの高齢者の方にもご利用いただいていますし、そういった皆さんのデジタルデータを基に、企業様にとって最も効果的でターゲットを絞った広告を送り出すことができるのは大きな魅力です。
また他のSNS広告は、ユーザーが自主的に情報に接する「プル型」であることに対し、LINEは「プッシュ型」であることも大きな特徴の1つです。アプリやweb上においては、コンテンツをただ作るだけでなくそれを見てもらうための導線を引くことが最も大切なのですが、コミュニケーションツールとしてのLINEは即時性や開封率も高く、1日に何度も見ることになるので、その条件を満たしていますよね。
インターネット調査 2022年7月実施
全国15〜69歳のスマートユーザーを対象 サンプル数20,000 ©LINE
ここ数年のコロナの影響はいかがでしたか。
他の企業様は大変なご苦労をされている中ですが、非接触型の世相で私たちの事業はますます需要が高まっているようにも思います。可能な限り人と接触しないことでテイクアウトやデジタル決済の機会が増え、その際にLINEを利用される方はかなり増えました。
お客様のために
一方でSNSは次々と新しいものが生まれていきます。そういったものを扱う上で特有の難しさやご苦労などもありそうですね。
コミュニケーションアプリは一度広まるとなかなか切り替えが難しく、日本においては今しばらくLINEが主流になるかと思います。ただ、もちろん次世代のプラットフォームにも対応していかなくてはなりません。それがどういったものであれ、大切なのはそれぞれのツールの特性や強みを理解し、お客様にとってベストなご提案をすることだと思っています。お客様からは様々なご相談をいただきますが、幸い私たちは多くの活用事例を持っていますし、その内容によっては特にLINEにこだわることなく、InstagramやFacebook、またwebなどでの展開をおすすめすることも多くあります。社員にはお客様にいかに喜んでいただけるかを考えるよう言っていますし、そういった向上心や想い、情熱は常に持って欲しいですね。
最後に今後の展望などをお聞かせください。
現在、新しい決済システム「サブ助」を開発中で、もうすぐリリースできると思います。今さまざまなところでサブスクリプションが採用されていますが、その予約や支払いがLINE上で可能になるというものです。このシステムを利用することで、支払う側も支払われる側も手間が減り楽になりますし、多くの方の助けになるのではないかと思います。
実はLINE上でのカスタマイズや開発というのは非常に難しいものなのですが、それだけにやりがいもありますし、これからも皆様に喜んでいただけるようなものをご提供していきたいですね。
①申込みや会員情報をクラウド管理できるので紙いらず
②毎月の集金結果や請求データを簡単に自動作成
③クレジットカード決済で支払いの管理もラクラク
株式会社りんく
住 所:石川県金沢市本江町10-1 4F
電 話:076-255-6869
FAX:076-255-6914
URL:https://www.linq.company
設 立:2015年6月30日
事業内容
LINE事業、API・Bot開発、デジタルマーケティング事業