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お客様、家族、みんなから愛される会社を目指す 〜石川装美株式会社〜


お客様、家族、みんなから愛される会社を目指す

県内で内装工事を取り扱う石川装美株式会社。代表取締役社長の宮本太一氏と常務取締役総務部長の山岸義和氏に、経営におけるチームビルディングの大切さについてお聞きしました。


インタビューにお答えいただいた宮本太一氏(右)と山岸義和氏(左)

 

多くの人に支えられて

事業内容について教えてください。

LGS、PB工事、内装仕上工事を柱とし、お客様のご要望により、その他工種や工事一式を請け負っております。

創業の経緯はどういったものだったのでしょうか。

内装メーカーに勤めていた会長(現社長の父)が独立し創業しました。当初はクロスや床工事をメインにして請負っていました。お客様からの「まとめて発注できないか」との要望から、可能な限りワンストップでできるようにと工種を拡大していきました。解体・左官・塗装・家具・設備にいたるまで協力してくださる業者さんが増えたお陰で工事を一式請けられることが増えていきました。パートナー企業は100社を超え、多くの人に支えられていると感じます。

多くのパートナー企業様と繋がっていることが強みの一つなんですね。

他にも、社員の技術力、機動力、組織力が自社の強みだと思います。40名の社員のうち10名が技術を持った職人です。一級壁装技能士の資格を有する者が3名、二級が2名在籍しています。また、基幹技能者の資格を持ち、教育する立場の社員もいます。

技術の継承はどのように行われていますか。

技術は現場での学びが多いので「良い失敗をしなさい」と言っています。失敗をマイナスと捉えずにプラス思考でどんどん失敗して学んでいってほしいです。失敗してこそ次の成功が見えてくるものです。常に探究心を大切にしてもらいたいという思いから、若手社員には現場でチャレンジする機会を沢山用意しています。それは指導する側の先輩社員の成長にも繋がります。

 

毎月社内で新年に行う安全祈願祭

 

個々の役割、チームの力

組織力が強みということですが、チームビルディングの大切さについてお聞かせください。

お客様、関連業者様、社員とその家族、みんなから愛される会社になりたいという思いでチーム作りを行っています。野球で例えると、ピッチャー、キャッチャーなどそれぞれ役割があり、一人でも欠けたら野球になりませんよね。それと同じように、社員一人一人が「自分に役割がある」「存在価値がある」と思えるような組織を目指しています。各部からの声を吸い上げると最初は幅広い意見が集まりますが、その中から「これとこれはどちらがいいか」というように選択を行ってもらいます。その上で、経営者が決断します。最終的に選ばれなかった意見も「この場面には合わなかった」だけであって、一つの意見として尊重していきたいと思っています。

社員の方々とコミュニケーションはどのようにされていますか。

コロナ禍の今は、仕事以外でのコミュニケーションが本当に難しいですね。食事でもしながら話をするということができないので、日頃からちょっとした声掛けをしていくことが大切だと考えています。

その他に何か影響はありましたか。

仕事の延期や出店の取り止めなどがありました。社内で濃厚接触者が出たこともありました。ただ、そんな時にも社員が助け合い、思いやりを持って行動してくれています。2年前からチーム制をとっており、チーム内で情報を共有してカバーし合える体制を作ってきたのですが、その組織力が生かされていると感じました。

組織力を高めていくためには採用活動も大切かと思います。そのために取り組んでいることはありますか。

高校卒業の新卒採用を3年前から始め6名が入社し、活躍してくれています。中でも女性スタッフがきめ細かい視点で見てくれて、男性では気付きにくい点にも気を配ってくれています。今は職人の10人のうち4人が女性です。建築業界は男性が多い業界でしたが、これからは女性社員も力を発揮できる環境を作ることが大切だと思います。育児休暇はもちろんのこと、将来的には託児所の委託先を会社で用意するなど、誰もが働きやすい会社を目指していきたいです。

 

某店舗施工風景

 

未来予想図を描ける組織に

企業理念や行動指針について教えてください。

企業理念や行動指針は20年ほど前に会長が取り入れました。「お客様を通じて社会貢献をして会社も個人も家族も幸せになれること」が理念です。会長も、人との関わりを大事にしています。行動指針には『人』という文字が何度も出てきます。行動指針を明確に掲げることで、組織作りもそれに沿ったものになってきたと感じています。

人との出会いが大切だとおっしゃられていますが、印象に残っている出会いはありますか。

大阪で職人をしていた時に親方に言われた「時間は待ってくれない」という言葉がずっと頭に残っています。「あの時やっておけば良かった」と思うことを少しでも減らせるように、今出来ることを一生懸命やっていきたいです。

山岸常務から社長に期待することはありますか。

(山岸常務)私の方が保守的な考えをすることが多いので、奇抜なこと、新しい角度で物事を見て取り入れていただきたいです。
(宮本社長)そうですね。異業種の人との出会いの中で新しい価値を生み出すこと、価値を生み出す仕組みを作ることが大切だと思っています。マンネリ化は衰退に繋がっていくので新しい価値を生み出していくことが求められていると思います。

社員さんに期待するのはどのようなことですか。

お客様から指名されるような存在になってほしいです。お客様はよく見ているので、現場での挨拶をしっかりして、素直な気持ちで接してほしいです。
若い社員には技術の継承を安定的に行ってもらいたいです。また、現場監理についても学んでいって欲しいです。

最後にこれからのビジョンについて教えてください。

安心して働ける環境づくり、社員が未来予想図を描ける組織づくりをしていきたいです。自分が10年後・20年後にどうなっていくか、家族がどうなっているかといったビジョンを描けるのが理想です。この会社に勤めていてよかったと言われるような組織にしていきたいです。

 

石川装美株式会社
住 所:石川県金沢市西念3丁目29番17
電 話:076-222-2222
FAX:076-265-5265
URL:http://ishikawasoubi.com
設 立:昭和51年
従業員数:40名

事業内容
LGS・PB工事、内装仕上工事、現場監理業務
※その他工事も承ります。