インタビュー

変化を楽しみ、期待を形にする営農集団。〜有限会社たけもと農場〜


変化を楽しみ、期待を形にする営農集団。

有限会社たけもと農場は江戸時代後期よりお米作りを生業としてきて、平成5年に法人化されました。同社の竹本社長は平成2810代目として就任し、たけもと農場の代名詞でもある「イタリア米」を始め、情報発信やブランディングにも力を入れ、自社改革を行ってきました。
今回は代表取締役の竹本彰吾氏にインタビューをさせていただきました。

期待されていることを目に浮かべる

御社は地元お米農家の中でも個性的な存在ですね。特にイタリア米の生産が特徴的ですね。

私たちはもともとニーズにあったお米づくりを大切にしていました。小麦粉やイタリア野菜を作っている農家はありますが、イタリア米は輸入に頼っているという背景のなか、親交のあったレストランシェフからの「地元でイタリア米が作れないか」という相談がきっかけでした。

スタートは前例がないことや、法制度の壁もありイタリア米の籾種を輸入できないなど、前途多難でした。しかし試行錯誤しながら2年間籾種作りに没頭しました。その後も改良を重ね、今では年間30程度のイタリア米を生産をすることができるようになりました。結果としてレストランも値段の高い輸入イタリア米から地元のイタリア米を採用していただけるようになり、美味しい料理を適切な価格でお客様に届けるためのチャレンジが出来るようになりました。

私たちは「期待されていることを目に浮かべる」ことを大切に日々目の前のお米と向き合っています。

 

農業と聞くと大変なイメージもありますが、農家の喜びってなんでしょうか?

農家って、2つの喜びがあると思っています。

ひとつは、生き物であるイネが育つ姿を見守り、見届ける喜び。
これは、もう、なんとも言えない喜びです。
そして、もうひとつは、食べて下さった方が笑顔になってくれる。それがわかるって喜びです。

米づくりは春から秋と言われますけど、農家にすれば一年じゅう、米づくりに奮闘してるようなものです。
収穫が終わったときから、田んぼの土づくりに励んだり、翌年の計画を立てたり、どうすれば良いお米が出来るか、どうすればおいしいお米が出来るかを研究したり、雪が積もって田んぼに出れなくても、ボクたちは米づくりしてるんです。

でも、お客様の「うまい!」「お米ありがとう。」の一言で、すべて救われます。
その言葉が聞きたくて、その言葉に報いたくて、その思いに応えたくて、たけもと農場は米づくりしています。

コロナ禍でも強みの輪を広げる

コロナ禍で飲食業界が大きな影響を受けていますが、これからのビジョンはありますか。

当社も、コロナウイルスの影響で、飲食店からのお米の需要は激減しました。しかし一方で家庭への需要は増えておりリニューアルしたWEBサイトを起点に全国から発注がありBtoCは好調です。

またユニフォームでもある青いTシャツやCI戦略を通して強みを見える化することで、たけもと農場のブランディング化を図っています。その強みをしっかりとWEBサイトに掲載し、ブログの更新や音声コンテンツ配信などを通して情報発信をし続けています。

これらが相まって、コロナ禍の状況でも、ファンだと言って支持してくださるの方々に支えられ、強みの輪を広げています。

そしてファンの方々は当社の新しいチャレンジを期待します。

その期待に応えるべく、今後は新たなお米の開発にも取り組んでいきたいです。

有限会社たけもと農場
〒923-1113  石川県能美市牛島町ロ175番地
TEL:0761-57-1119
FAX:0761-57-1848
HP:http://okomelove.com/