コラム

オフセット印刷のしくみ


印刷といってもさまざまな印刷方法がありますが、今回はオフセット印刷のしくみをご紹介していきます。

●特徴
オフセット印刷とは平版印刷のひとつです。写真や色の再現性に優れ、高品質で短時間に大量の印刷を行うことができます。当社が扱う印刷物としては、チラシ・ポスター・パンフレット、本や冊子などがあります。

●構造
印刷に使用する刷版は、水と油とが反撥し合う性質を利用し、インキがのる部分とのらない部分ができるようになっています。刷版についたインキだけを転写ローラーに移し (Off)、ブランケットを介して印刷用紙に転写 (Set) されるので、 オフセット印刷と呼ばれています。

 

●色表現
オフセット印刷では4色のインキ(シアンC/マゼンタM/イエローY/ブラックK)の版を使って印刷されます。4色のインキは混ざるのではなく、 網点 (小さな点) が重なり合って色を表現しています。
また、線数※によっても仕上がりが変わります。線数が高いほど網点が細かくなり、精細な印刷物になります。しかし、線数が高ければ良いとは限りません。印刷する用紙によって適正な線数があります。線数を決める際には印刷に使用する用紙の特徴を考慮する必要があります。
※線数…出力線数またはスクリーン線数と呼ばれ、 網点の細かさ (1インチに網点が何個入るか) を表すもの。

 

当社では、各ユニットの色の調整や印刷時の抜き取り検品を行い、品質管理をしています。また、使用済みの用紙をテスト刷りに使用し、適正枚数での印刷を心掛けるなどSDGsにも配慮しています。
印刷のしくみが分かると、仕上がった印刷物もまた違った目線で確認できて面白いかもしれません。印刷機や印刷工程は、どなたでも見学していただくことができます。お気軽に栄光プリントまでお問い合わせください。